近畿 2013新春 その11(姫路城)
2013年 01月 28日
姫路城を散策してみます。
2013.01.05(土)
姫路城は、兵庫県姫路市にある城で、白漆喰で塗り固められた白壁が、
飛び立とうとする白鷺の姿を連想させることから、別名「白鷺城」と呼ばれています。
標高45.6mの姫山に5重6階の大天守が建ち、その最上部は海抜92mあります。
1346年、姫山に初めて本格的な城が築城されました。その後、羽柴秀吉が3層の天守閣を築き、
1610年に池田輝政によって現在の姿となりました。
城のいたるところに敵の攻撃から守る為、通路の幅を狭くして大勢の敵が一気に攻めることが出来ない工夫や
壁に狭間(さま)と呼ばれる弓や鉄砲で攻撃する為の穴など、様々な仕掛けが施されました。
しかし、築城されて400年の歴史の中で戦にまみえることなく、
現在も当時のままの姿を保っていることから、1993 年にはユネスコの世界遺産に登録されました。
前頁とは違うところから引用してみました。
現在の姫路城は平成の大改修のまっただ中ですので
外から天守をそのまま臨むことは出来ません。
大天守は2009年(平成21年)10月9日から大規模な改修工事「平成の大修理」が行われています。
工事期間は2014年(平成26年)まで約5年で、事業費は約28億円だそうです。
外壁のしっくいの塗り替えや屋根瓦のふき替え、耐震性を高める補強も行われます。
「昭和の大修理」から既に50年近く経過して、かなり痛んでいたようです。
何もそんな時期にわざわざ・・・という話もあるのですが
逆にこういう時にしか見られないものもあると思い、あえて行ってみました。
きっと改修が終わった後に、もう一度行きそうな予感がしています。
城内に入りました。
想像以上の規模の大きさに少々驚きながら歩いて行きます。
城内はこのような感じです。
ここで入城料400円也を払います。 安いなぁ・・・
・・・と思っていたら、どうやらこの400円は改修中の今だけなようです。(通常は600円)
天空の白鷺と呼ばれる、天守の周りをぐるっと覆った作業用の仮設の建物(屋根もあります)に入るには
別途200円がかかることになっているようです。
はじめにくぐったのは・・・たぶん菱の門だったと・・・思います。
櫓門と呼ばれる型式の二の丸の入口を固めた門で、両柱の上の冠木に木彫りの菱の紋のあることから、
この名前が付いています。門全体に安土桃山時代の様式を残しており、城内で最も大きな門です。
順路的な標識はあったのだと思いますが、まずは天守に上ってみることにします。
この城は他にも西の丸などの見所も多いのですが・・・
こちらが いの門 です。
いの門をくぐると通路は右に90度曲がります。
すこしだけ平らなところ(二の丸)を歩くと、また上りとなってぬの門に辿り着きます。
まだロクに上ってもいないのに疲れていたりして・・・(汗)
二の丸
ここには菱の門をはじめ多くの門や櫓が配置され、相手が侵入しにくいように造られています。
また、侵入してきた相手を狭い通路や、小さく区画された部分に追い込み、味方が戦いやすいようになっています。
この石垣を扇の勾配というのでしょうか!?
こちらがぬの門です。
ぬの門をくぐると、だいぶ上の方まで上がって来た気になりました。
改修中だからなのでしょうか!? リの一渡櫓というところに姫路城歴代の鯱が展示されていました。
リの一渡櫓の奥に入ると甲冑も展示されています。
ライティングが恐怖心をかりたてます。
天守まではもう一段!?上らないと・・・
りの門をくぐってしばらく進むと、天守も近づき
改修作業のエリアに入って来ました。
なので、ここには仮設スロープが設けられています。
鯱は去年の4月に取り付いたようです。
城下の左側の道路の突き当たりが姫路駅です。
天空の白鷺に入ります。
千葉にある某テーマパークのように、行列を形成するための紐!?を貼って
人の流れを制限出来るようにはなっていましたが、
今日はそれほど混んでいません。
最初は15分待ちの表示がされていたのですが、並び始めた時には消えていました。
なので「姫路城の修理の歴史」をなるビデオが7分間で上映していしたが、ほんの少ししか見ていません。
あっという間に列は進んでエレベーターの人になります。
エレベーターが二基あって交互に乗せているようです。 シースルーでしたので、その窓から・・・
最上階である8階ホールに到着しました。
大きなガラス窓があって、そこから天守を観ることが出来るようになっています。
こんな感じです。
基本的に大屋根の改修は終了しているようです。
これが平成の鯱ですね。 来る途中に置いてあった3つの後釜!?というわけです。
一度ふり返り、手前(海)側の景色も見てみました。
天守内から見るとこのように見える筈です。遠くには瀬戸内海も見えました。
これまでの改修によって取り替えられた瓦なども陳列されていました。
こちらは西の丸の化粧櫓・・・
姫路城・・・今まで写真やテレビでは、それこそ何度も見て来ましたが
やはり目の前で実物を見るというのは、印象も何もまったく違ってくるものだということを
改めて感じさせられました。
思えば、小学校の社会科!?の教科書の表紙にこの姫路城の写真があってすげぇ・・・って思ったことや
高校時代に新幹線に乗って広島まで行く時、姫路駅から少しだけ見えて感動したこのお城に
やっと対面出来たわけですから・・・
オーバーに云ってしまえば、自分史的に今日がひとつの区切りなのかもしれません。
・・・などということは、帰ってきてから考えたことであって
その場では微塵も考えていませんでしたが(汗)
といった感じで、2~30分の時間を天空の白鷺で過ごし、少しづつ下って行きます。
西小天守です。 今回の状態ではいちばん天守らしかった・・・のでしょうか。
行きにも通ったのですが、このようなところを下って来ました。
ここから見下ろした二の丸と西の丸が ”らしい”ですね。
天守から引き返して、西の丸に着きました。
天守閣の西面が際立って見える庭園で、南門跡近くには出陣する武者を集め、隊を編成した武者だまりがあります。
そこにある西の丸長局(百間廊下)に入ってみます。
端に靴を脱ぐところがあって、スリッパに履き替えて靴は袋に入れて持ち歩きます。
百間というと200m弱だと思うのですが、実際にはそれ以上の長さがあったような気がします。
千姫に仕えた侍女たちが居たところで、千姫は毎朝この廊下から男山を拝んでいたと伝えられています。
今回は天守の中に入れなかったので、建物の中に入るのははじめてのこととなりました。
外から見ると白い漆喰の壁で華麗な印象のある姫路城ですが
中に入ると重厚な木を使った建物なのがよくわかります。
千姫様、百人一首(かるた遊び!?)をするの絵です。
ここはちょっと前に大河ドラマか何かで放映されたような記憶があったのですが・・・
今は正月、陽は出ていましたが
屋内は日影でしたので寒かったです。
いったい昔の人たちはどのようにして防寒対策をしていたのでしょうか!?
火鉢だけじゃダメでしょうしねぇ・・・
こちらは乾小天守です。
この姫路城が出来てから、すでに700年近くの年月を経ているということは、ものすごいことだと思います。
そしてその中に今も入るみとが出来るなんて・・・
今もやっている平成の大改修もそうなのでしょうが
多くの人々の、なんとかして後世に残したい。という力が集結して現在に至っているのだと思います。
世界遺産、大切にしないといけませんね。
西の丸を出て、下っていくの絵です。
姫路城・・・なんだかんだで、2時間近く観ていたような気がします。
また来ないと・・・
by chage_diary
| 2013-01-28 20:50
| お出かけ
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