東北地方温泉行脚 その17
2016年 09月 13日
東北地方温泉行脚 5泊目の蔦温泉 久安の湯です。
2016.09.06(火)
蔦温泉に到着しました。
今日で5日間続いた東北地方温泉行脚もおしまいです。
明日は自宅に帰ることになるので、今宵の宿を目一杯堪能しようと思います。
蔦温泉ほど木立の中に佇む姿が印象的な宿はないだろう。
蔦は、十和田湖を世に知らしめた明治の文人・大町桂月がこよなく愛したゆかりの地。逗
留中には森を歩き、沢に遊び、その湯の魅力を愉しみ尽くしたという。
860年以上前、源泉の真上に湯治小屋が立てられて以来、代々の湯守によって守られてきた湯は、
どこまでも透き通った無色・無臭。
二つある「泉響の湯」「久安の湯」ともに湯船の底から生まれたての湯が適温でこんこんと湧いている。
厚いブナの底板の間から時おり上がってくる湯玉が肌にあたって弾けるさまは、蔦ならではの体験だ。
極上の湯に身も心も遊ばせる休日。四季折々に蔦は旅人を魅了する。
クルマから荷物を降ろし、駐車場に移動して歩いているシーンです。 16:43
こちらが本館の入り口です。ここを入ったところでチェックインを・・・
宿泊出来るのはこの本館と新館と西館があるようですが、迷わず本館にしました。
本館は大正7年建築の木造の建物だったのですが、コレがまた自分の琴線に触れました。
こんな階段を登って行きます。
上から・・・
こちらが廊下です。
泊まった部屋は玄関側の部屋ではなく山側でしたが、
たぶん間取り的にはこちらの方が大きいようです。
他の部屋は廊下にスリッパがうりましたが、泊まった部屋には小上がりがあって、
かつ他にも納戸のような部屋がありました(都合三室)
部屋に風呂・トイレはありませんでしたが
それほど遠くないところにトイレがあったので、あまり不便を感じませんでした。
ひとやすみしてから早速温泉に行ってみます。
階下の玄関ホールを臨みます。
いゃあ、この感じがなんとも素晴らしいです。
ここの温泉は 泉響の湯 と 久安の湯 の2つがあるらしいのですが
久安の湯は時間によって男女入れ替え制なので、まずはこちらから行ってみます。
宿の案内によると・・・
平成2年(1990)に改築し現在に至っております。
昔は旅館棟専用の混浴風呂だったため浴場はひとつしかありません。
時間入れ替え制にて男性・女性それぞれに対応しております。
こじんまりとして古びた雰囲気を残した佇まいが好評です。
ということなのですが、果たして・・・
こちらを右に曲がって階段を下ります。
脱衣所です。ちょうど自分ひとりでしたので・・・
湯舟から天井・壁・床に至るまですべてブナ造り、久安3年(1147年)に発見された湧出場所に設けられ、
透明で中性(Ph7)のまろやかな湯が浴槽の底から湯玉となって湧いてくる。
久安というのが何を意味しているかわからなかったのですが、年号のことだったのですね。
1147年ってことは鎌倉時代以前ですか??
ホントに湯船の底からお湯が沸いていました。 17:05
いゃあ、とっぷりとした良いお湯ですっ。
お次は 泉響の湯 へ・・・
脱衣所です。
こちらは他に入浴されている方がいらっしゃったので、写真は無しです。
文豪・井上靖氏が来館した際、蔦温泉の雰囲気を
「泉響颯颯」(せんきょうさつさつ=泉の響きが風の吹くように聞こえてくる、の意)と詠われたことから名称を頂戴しました。
かつては湯治棟専用の混浴風呂で、4メートル×8メートルという大浴場でしたが、
平成8年(1996)に改築し、現在に至っております。
浴槽から梁(はり)までの高さが最頂部で12メートル。
その空間に、泉のせせらぎのような響きを奏でる出湯。ちょっと不思議な開放感を味わえます。
こちらもなかなかのものです。
やはり湯船の底からお湯が沸いています。
窓がないけど、天井が高いので確かに不思議な空間でした。
ふたつの温泉に浸かって満足ですっ。 17:22
そして、この休憩スペース(茅葺き屋根のまるまる一棟)が良かった!
ロッキングチェアに座って、外の景色を堪能。
キンキンに冷えた飲料水も置いてあって、湯冷ましをするには理想的な場所でした。
もう少し時間があったら昼寝をしてしまいそう・・・
玄関正面の広場です。このJRバスは翌朝まで停まっていました。
猪木ですか・・・
アントニオ猪木 @Inoki_Kanji
元気ですかー!
千年を振り返り、これからの千年を見つめる。
そんな仙人の心で石碑を書きました。
2015年6月に設けられたようです。
玄関正面の広場を散策してみます。
これを書いている今頃になって後悔しているのですが、
ここから10分ほどで蔦沼まで歩けたようなのです。
蔦沼というと、自分的には紅葉の写真が有名・・・というイメージなのですが
行っておけば良かった。
部屋に戻ります。 17:54
18:30 から夕食です。
献立はこちらの通り
そして最終日も日本酒で・・・
せんべい汁でした。
毎晩毎晩、立派な夕食を頂きました。
たぶん一年の間で一番贅沢な日々だと思います。
また次のお出かけでも、良い思いが出来るように精進したいところです。
食後はまたまた久安の湯に入り(20:00前ギリギリ・・・)
例によって、その後の記憶があまり残っていません(汗)
by chage_diary
| 2016-09-13 21:10
| お出かけ
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