2013 紀伊半島【28】(6日目・その5)

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宿坊 一乗院 さんでの夕食は精進料理です。






2013.08.27(火)


夏休みも六泊目、いよいよ最後の晩となりました。
最後の晩は今まで泊まったことのない 宿坊 というところに泊まってみることにしました。

宿坊とは簡単に言うと、主に仏教寺院などで僧侶や参拝者のために作られた宿泊施設 のことです。
存在はず~っと昔から知っていたのですが、いざ泊まるとなると躊躇していました。

でも、せっかく高野山での時間を長く過ごしてみようと考えたわけですから
一度くらいは泊まってみよう・・・ということになったのです。

正直云って、どの宿坊が良いのかなどということはわからなかったので
Webを見た上で、今宵お世話になる宿坊 一乗院 さんに決めたのでした。

決め手!?は精進料理が旨い・・・ということなのですが。


ここでは、一乗院さんのことを主に記してみます。


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到着です。クルマはこの表門をくぐって中に入ります。そしてそのまま駐車することになりました。


まず最初は、皆様をお迎えいたします「表門」です。門扉には、当院の寺紋である「九条藤」が彫刻されています。

「春の大法会」やお寺で儀式を執り行う際には、門幕(もんまく)、馬盥(ばたらい)などが飾られます。
盥の前の緑は杉盛りと呼ばれます。

馬盥は元々名称が示すように馬の飲み水として用いられてきました。
その後、門前置かれ、「手水」と役目を担うようになりました。 盥の前の緑は、杉盛りと呼ばれます。
盥で手を清めた後の「雫落とし」とも言われています。



いきなりこんなところをクルマでくぐっちゃっていいのだろうか・・・という感じです。


最初はチェックインがてら、ここの宿坊についての説明を受けます。
若い僧侶さんに伴われて、客室まで案内して頂きました。


ちなみに宿泊は本館プラン Bタイプ というやつだったと思います。

世界遺産・高野山の宿坊で自慢の精進料理を楽しむ
昭和初期の建物に若干の改装を施した、お寺らしい雰囲気が味わえるお部屋です。
柱、鴨居、欄間などの随所に、よき昭和の香りが致します。
トイレ洗面所は共同となります。喫煙可能です。
(お足元に自信が持てない方は、事前にお申し出いただければ1階のお部屋をご用意させていただきます。)
このプランは昭和の初期のお部屋を改装したプランです。 新しい設備をご希望の方は他のプランを選択して下さい。





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まずは客室に到着です。入り口周辺の写真を撮っている余裕がありませんでした。(汗)


広さは和室8畳+前室4畳!?でした。
たまたまなのでしょうが妻側の部屋でしたので、間口(障子)側以外にも窓があって、外にあるお庭を見えました。
部屋の大きさがゆったりしているので、気持ちいいです。


まずは荷物等を置いて、着替えを済ませ
夕食前にひとっ風呂浴びて来ます。

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宿坊という言葉からは想像も出来ない、立派な浴室でした。 う~ん、いい気分っ。


浴場は、高野山の沸き清水を温めた大浴場と中浴場の二つがございます。
大浴場は二槽式で、高温槽と中温槽となっており、空間に木材を使用しています。
中浴場は、段差を利用した坪庭を楽しむことが出来ます。

日によって、男女の別を入れ替えさせていただいております。



風呂を浴びてからは散策をしてみました。

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部屋の障子を開けると前はこのような廊下になっています。


8月ですから、廊下は開放されています。
標高900mですので、じっとしている分にはどちらかと云えば涼しい~寒いくらいです。

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廊下前の中庭・・・良く整備されています。 これを維持して行くのって大変なのです。

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上の写真の反対側から撮っています。一階の一番奥の部屋に泊まりました。

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モミジは若干色づいています。

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こちらは別棟にある中庭です。どちらかと云えばこちらがメインです。いゃあ、立派ですねぇ。

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このお庭を見渡すことが出来る部屋で上段間といいます。


豪華絢爛なふすまに囲まれたたこのお部屋は、上段間(じょうだんのま)と申します。
昔は大名家が藩ごとに宿坊を持っていましたので、大名が泊まるための立派な上段の間が設けられ、
大名のお泊まりがない時は、寺院の重要儀式などが執り行われました。

襖絵は江戸時代狩野派の絵師である狩野探斎によって描かれました。
手前の部屋は「角の間」と称し、襖絵は同じく狩野探斎の筆によるものです。



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中庭を別アングルで・・・


当院の庭は典型的な回遊式庭園で、中央部分は金亀、その左手には蓬莱、方丈、瀛洲、壷梁の四神島(蓬莱島)が見えます。
『礼記』礼運篇に記される、この世の動物達の長だと考えられた特別な4つの霊獣の中に「霊亀(れいき)」と呼ばれる亀があり、
背中の甲羅の上に「蓬莱山(ほうらいざん)」と呼ばれる山を背負った巨大な亀の姿で、
その蓬莱山には不老不死となった仙人が住むと伝えられている故事をもとに配置されています。



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二の間(談話室)


寺務所の隣にあるお部屋は、お客様がご自由にお使いいただける談話室となっております。
テーブルには、高野山に関係の深い書籍や、聲明のCD・DVDのサンプルが並んでいます。



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などと院内を散策しているうちに、そろそろ夕食ですから
・・・という声が掛かりました。


まだ17:00ですが・・・

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客室の床の間です。


手作りにこだわった本物の精進料理をご賞味ください。
本当のごちそうとは何だろう…どんな食材でも簡単に手に入る現代、当院では頑なに旬と生の食材にこだわり続けています。
山里ならではの食材を丁寧に調理し、決して奇をてらわず、正統で品格のある精進料理に仕上げております。
心に染みる本当のごちそうを召し上がっていただくために…。



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膳が運ばれて来ました。

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蓋を開けたところです。

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夏のお献立・花山吹

本膳

中猪口   粟麩と三つ葉のみぞれ和え
平椀    胡麻豆腐 割り醤油 山葵
炊き合せ  高野豆腐 南京の巻繊射込み
      スナップエンドウ
吸物    赤出汁 もろこし豆腐 小豆 針茗荷
御飯    白飯
香の物   二種盛り


二之膳

八寸    番茄羹オレンジソース掛け
      ケッパー 丸十レモン煮
      衣被精進納豆射込み 枝豆
      酢取り蓮根
蒸し物   冷製南京スープ ピンクペッパー
油物    湯葉 こしあぶら 南京
      ヤングコーン 蓮根


三之膳

お造り   汲み上げ湯葉 あしらい一式
      造り醤油
水物    季節のフルーツ

御山のこととて、仕入れの都合上、内容が異なる事がございます。ご了承下さいませ。



微妙には異なっていましたが、だいたいこのような感じだったと思います。


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精進料理(しょうじんりょうり)とは、仏教では僧は戒律五戒で殺生が禁じられており、
大乗仏教で肉食も禁止されたため、僧への布施として野菜や豆類、穀類を工夫して調理した料理である。



精進料理がいかなるものかわからなかったので、非常に興味がありましたが
一言で言うとつきなみですが、美味しかったです。

もっとあっさりとしたもの・・・言い方を変えれば、食べ応えのないものかと思っていましたが
そういう意味では全然違いました。
味付けも非常に凝ったもの(と思われます)ですし、ひとつひとつを丁寧に造ってあるという印象が強かったです。
自分は関東の人間ではありますが、そもそもこちらの薄味の味付けが好きな方の人間ですから
そういった意味でも、相性が良かったのかも知れません。


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このような本が出ているくらいです(驚)

高野山 一乗院のこころとからだをととのえる精進料理

内容紹介

世界遺産の高野山で大人気の宿坊、一乗院の精進料理が初めてのレシピ化!

健康食としても注目されている精進料理ですが、野菜や海藻・山菜をたっぷり使い、
様々な料理法を駆使して提供される一乗院の料理は、特に「おいしい」と評判でリピーターが後を絶ちません。

本書では一乗院で実際に提供されている料理を春・夏・秋・冬の季節ごとに分け、
だしの配分などを詳しく解説しながら、四季の恵みを味わい尽くす96品を紹介します。

●春の膳…山菜と春野菜のサラダ、海藻のおつくり、若竹煮、蒸し豆腐うぐいす餡かけ、春豆のかき揚げ、山菜まぶし など

●夏の膳…ところてん美味酢がけ、冷やし高野豆腐柚子シャーベットがけ、賀茂ナスのピリ辛甘味噌炒め、トロ旨ごはん など

●秋の膳…根菜のきんぴら、秋のいろいろサラダ ガスパチョドレッシング、キノコの白餡かけ、もちギンナン飯蒸し、フルーツコンポート など

●冬の膳…野菜の炊き合わせ、エリンギとほうれん草炒め、野菜ステーキ、引きあげ湯葉のかぶら蒸し、花野菜の天ぷら、いろいろ混ぜごはん など



どうもご馳走さまでした。



充実した夕食が終わりましたが、まだ18:00です。
表も明るかったので、ちょっと散歩に出てみることにしました。


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こちらが玄関です。


玄関へはスロープになっておりますので、車いすの方にも便利です。寺内へもお手伝いさせて頂きます。

玄関前には「蔵」があり、当院の宝物が保管されております。
その脇には藤が植えられており、春には綺麗な花とかぐわしい香りで、私たちを愉しませてくれます。



いちど、一乗院を出まして高野山の町並みの中を歩いて行きます。


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前にあった普賢院さんです。こちらの門も何かの文化財なのでは!?という面持ちです。


ここからですと、根本大塔までは10分もかからずに歩けるのでまずはそこまで・・・

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蛇腹道(紅葉の名所です)を通って・・・

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根本大塔が見えて来ました。

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ライトアップされていました。(というより、ライトアップの試験点灯的なものを行っていました)

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なので、ビミョーに色が違っています。


「ピンクリボン運動」の一環で、10月5日(土)18:00~21:00の間、
根本大塔がピンク色にライトアップされます。


たぶんこれの試験を行っていたのではないかと・・・


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そんなものを眺めながら、高野山をふらふら歩いて・・・

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戻って来ました。


非常に静かな、そして8月にもかかわらず涼しい夜でした。

明朝は6:00から勤行があるということですので、起きられたら行ってみようと思います。
by chage_diary | 2013-09-08 18:00 | お出かけ | Comments(0)
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