2013 紀伊半島【23】(5日目・その3)

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宿の部屋から見た山霧です。 熊野古道の宿 霧の郷たかはら にて






2013.08.26(月)


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5日目のルートは紫線で表示しています。


白浜を発ってからは、今宵のお宿を目指します。

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渋滞を避ける為、裏道を使ってR42に出ました。しばらく走ってここからR311へと右折します。

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雨の降りしきる中、R311を山の中に向かって走って行きます。


結局、今日は一日中雨の中を走り続ける日になってしまいました。
やはり、青空が見えていないとモチベーションが下がるのですが
雨が降り続いていると、物理的に車外へと出ようという気持ちが減退します。

何か煮え切らない一日でした。


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R311沿いを流れている富田川です。

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鉄骨で組んであるので、仮設の沈下橋でしょうか!?


何故、仮設うんぬんなどということを書くのかと云うと・・・
一昨年の水害後にここに来た時、この富田川の反対側を逆に走ったのですが
そのときに流木によって破壊されたと思われる沈下橋を見たからなのです。
何でも橋があったために流木が引っかかり、その水圧で壊れたと聞いたものですから・・・

このような橋でも、生活をしている方から見れば利便性は限りないのだと思います。

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だいぶ山間に入って来ました。


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こちらは清姫生誕の地です。

ここ、中辺路町「真砂の里」は、歌舞伎や狂言で日本中にその名を知られるようになった、
「安珍・清姫物語」の女主人公「清姫」の生誕の地として知られています。
昔から、「清姫」の墓や、ゆかりの板碑等が祀られていて、今でも大勢の参詣者が訪れているとのことです。


妻に先立たれた清姫の父、真砂の荘司「藤原清重」は、ある朝散歩の途中黒蛇に呑まれている白蛇を見て、
憐れに思い助けた数日後、白装束の女遍路(白蛇の化身)が宿を乞い、
そのまま清重と夫婦の契を結び「清姫」が誕生した。 

「清姫」が13才の年、毎年熊野三山へ参拝の途中ここを宿としていた奥州(福島県)の「安珍」16才は、
みめうるわしい「清姫」の稚い頃より気をとられて行く末はわが妻にせんとひそかに語られ
姫も真に受けて「安珍」を慕っていた。

ある夜「安珍」は、障子に映った蛇身の「清姫」をみてしまい、その物凄い形相に恐れをなした。
それとは知らぬ姫は思いつめて遂に胸の内を語り、いつまでも待たさずに奥州へ連れて行ってほしいと頼んだ。
「安珍」は突然の申し入れに大いに驚き、これはなんとかして避けようと思い、
「我は今熊野参拝の途なれば、必ず下向には連れ帰る」とその場逃れの申し訳をされ熊野へ向かった。

姫はその真意を知らず、「安珍」の下向を指折り数えて待ちわびたがあまりにも遅いので旅人に尋ねると
「あなたの申される僧は先程通られ、早12~3町も過ぎ去られた」と聞くや、
さては約束を破り道を変えて逃げられたのだと察し、「潮見峠」まで後を追い、
杉の大木によじ登りはるかに望めばすでに田辺の会津橋を渡り逃げさる「安珍」を見て
瞋(いかり)に燃え狂い、杉の枝を捻じ曲げました(現存の捻木杉)。

そして、生きてこの世でそえぬなら死して思いを遂げんと立ち返り、荘司が淵に身を投げました。
その一念が怨霊となり、日高の「道成寺」まで蛇身となって後を追い釣鐘にかくれた「安珍」を七巻半して
火炎を出し焼死させて思いを遂げました。

時に延長6年8月23日(1050年前)、その後里人達はこの淵を「清姫淵」と呼び、
魂を慰めるため碑を建立「清姫の墓」として毎年4月23日と11月23日に供養を続けています。
また、墓に登る階段も「七巻半」に因んで「七段半」に作られています。



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なんとも凄い話ですが、なんで自分がこの地を知っていたのかというと
たぶん「軽井沢のセンセ」が出てくる推理小説からだったと思います。


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そうこうしつつR311を走って、今宵の宿に近づいてまいりました。
熊野古道の宿 霧の郷たかはら という宿を押さえたのですが

当初は先ほどまで居た白浜に泊まろうかと思っていました。
ただ、8月末の白浜はそこそこリーズナブルな宿が空いていなかったのです。
白浜は有名観光地ですので、やはり相場は高めなのです。

特に海水浴をしたいなどという希望もありませんでしたし
なんかキャラに合っていないな・・・という気持ちもあったのも事実でした。
(・・・本当のことを云うと「崎の湯」だけには浸かりたかったのですが)

結局、翌日に中辺路を歩いてみたいなどという希望もあったものですから
そういう使途に向いている宿を探す運びとなったのでした。


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だいぶ山間部に入って来ました。

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国道をそれて狭い山道を登って行きます。

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しばらく上って、もうすぐ宿に到着です。


気のせいか霧が出てきましたね。

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ということで、到着ですっ。


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今日の走行距離 183km 終日雨の中でした。


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駐車場から下界を見下ろします。まさに霧の郷ですっ。

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チェックインを済ませます。


宿のオーナーさん曰く、ここ数日間は霧のカケラも見られなかったらしいのですが・・・
そういう意味では、今日一日雨降りだったことによって
このような景観を見ることが出来たのではないかと思います。

あまり寄るところも無いまま17:00過ぎにはチェックインを済ませることが出来たので
下界の景色でも眺めながら、時が経つのを楽しもうかなぁ。

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こちらが客室の窓からの景観です。下界を見下ろしているような感じです。


窓外のベランダ!?にはくつろげるように椅子が置いてあったので
ぼけ~っと座ってみました。


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いゃあ、ホントに霧の里だぁ。

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宿の建物は全て平屋で、細長く伸びています。
廊下がずっと通っていて、その片側にしか客室がないという贅沢な造りになっていました。
ですので、たぶん全ての客室から眼下に山々が見えるのではないかと思います。

なんとも云えないのんびりした時間を得られました。


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風呂に入りましたが、誰かが入った形跡!?がありません。貸し切りなのでしょうか・・・コレは?

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こちらが廊下です。宿そのものがこぢんまりとまとまっているのでいい雰囲気でした。

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こちらが食堂というかリビングスペースでした。


他の宿泊者は自分の他に5組くらいだったでしょうか!?
熊野古道の途中にある宿だからなのでしょうか、中には外人さんのグループも居ました。
ということはオーナーさん、きっと英語を話すことが出来るのでしょうね。

この日記を書いている時点で、多くの外人(英国人)と接する機会があったものですから
今更ですが、そういうスキルをもっと学んでおけば良かったと反省!?しています。

19:00となり夕食の時間となりました。
配膳をしてくれるおばちゃん曰く、地元で採れたものを使っているから
特に豪華とか・・・というものではないです。ということですが・・・

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地元で採れた野菜を使っていると思われる、身体に優しい前菜です。

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やはりビールは外せません。

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大根の田楽でした。

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冷製の茶碗蒸しです。

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この辺はやはり鮎なのですね。

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イベリコ豚だったと思います。

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芋でした。

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厚揚げ豆腐でした。

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天ぷら


これでどうだっ。

というような感じの料理ではなく、
身体に優しそうだという印象のまま、最後まで食べることが出来ました。

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吸い物!?が出てきて、ご飯と一緒に頂きました。

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そしてデザート


このようにして5日目の夜も更けて行きました。
こちらにまるまる一日居られるのは明日で最後、あっという間に夏休みの終わりが近づいて来ました。
by chage_diary | 2013-09-08 18:50 | お出かけ | Comments(0)
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