2013 紀伊半島【7】(2日目・その1)

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熊野古道 始神峠より見る朝日と紀の松島






2013.08.23(木)


夕食の時 美鈴の旦那さんと話していた時に
「散歩がてらこの近くにある熊野古道を歩くには、どれくらいの時間がかかりますか?」
などという質問をしてみました。

なんとなく事前には調べていたものの、やはり地の人に直接聞くのに勝ることはありません。
一番近いのは始神峠というところで
「な~に、俺が(起きて)出ている5:30頃に出れば、朝食前に行って来られるよ」などと聞いていたので
その時点では「え~っ、5:30なんてムリ」と思っていたのですが・・・


5:00に目覚めてしまいました(汗)


毎回夏休みになると、早起きになる傾向なのですが・・・やっぱり。
たぶん寝付いたのも22:00前後でしょうから、睡眠時間は十分なのでしょう。

ということで、始神峠(はじかみとうげ)に行ってみることにします。


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部屋から外を見ます。もうすぐ陽が上って来そう。

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宿の前はR42が走っているのですが、騒音に悩むこともなく熟睡出来ました。


前日も宿の人が気遣ってくれたのですが、
窓は二重サッシになっていましたし、建物がそれなりの対策をしていたので、
全然気になることはありませんでした。(良く寝たようです)

これは良いことなのかわかりませんが、2013年度中に高速道路(紀勢自動車道(紀伊長島-紀勢大内山))が開通すると
今後更に静かになってしまうでしょう・・・


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昨日はあわただしくて見ている暇の無かった宿全景


しばらくはR42沿いに歩いて行くことになります。

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今日も良い天気になりそう・・・


途中で朝の掃除をしているおばさんがいたので、「始神峠はこっちでいいのですか!?」
と聞いたのですが、「あそこにいるおじさんが詳しいので聞いてみて」と返されました。
まだしばらくここまで来そうにはなかったので・・・
「まぁ、いいかっ」と思って歩き始めます。

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う~ん、静かな海です。

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このあたりは紀の松島と云われています。


10分も歩かずに、標識のあるところに着きました。

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こちらを左折するようです。

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すぐ脇には砂浜がありました。

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日の出目前ですね。 いい朝だっ。

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ということで、始神峠の入り口に到着しました。


始神峠

はぜの木が多いから?・・・
始神峠は、紀北町の紀伊長島区と海山区の境界をなす峠である。
一部石畳道も残る江戸道、道脇を保護するために積上げられた見事な石垣の明治道の両ルートが残されている。

峠には昔茶屋があり、今も峠の隅に茶屋の土台石が残されている。峠からの眺めは最高!
この峠を越えた文人の印象は・・・
「はじかみ坂は西国礼所一二の険難なりしに、いまだ東雲近き折りから、海上の絶景やや眼を覚ますが如く、
東方すでに明なんとして、暁の雲紅に海日車輪にひとしくほのぼのとさしあがれば鶯などが左右に啼かはしぬー」
あなたは、どんな印象を持ちますか?



江戸道と明治道があるようなのですが、今自分が居るのは果たしてどっち道なのでしょうか??
ちなみに別のところで地図も見つけて来ました。


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登り口にいます。


■ 距離/約3.5km(始神さくら広場発着、峠折返し)
■ 歩行時間/2時間
■ コースの特徴/始神峠は紀北町紀伊長島区と海山区の境に位置します。
  江戸道コースと明治道コースがあり、始神峠で合流します。どちらも比較的歩きやすい道ですが、
  江戸道は少しきついです。峠の展望台からは紀伊の松島と呼ばれる島々を一望できます。



この地図によると、今自分が居るのは江戸道のようです。
(実際、現地に居る時はしばらくわかりませんでした)

細い川が横にある道を歩いて行きます。
なにやらそこらじゅうでガサゴソ云うので何かと思っていたのですが・・・

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なんとその原因はカニでした。あたりじゅうに住み着いているようです。

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味のある個人!?が建てたと思われる看板?


「大洋に 潮の花や 朝日の出」
「まちかねて 鶯なくや 日のでしお」

江戸時代の紀行作家で鈴木牧之が1796年に詠んだそうです。


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右側の柵はフェンスではなく、動物除けの柵のようです。

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こちらは10年ほど前に教育委員会が立てた看板 5:42

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じゃあこちらは?? 多種にわたる看板が立っています。


ここら辺から、少しずつ登り勾配になって行きます。
自分の予想では、もっと閑静な場所での山歩きだと思ったのですが
現在もR42と紀勢本線がすぐ近くを併走しているので、クルマの走行音は結構聞こえます。

古道とは云っても、江戸道は最短距離に近い経路ですから
トンネルを使ってまっすぐに走る現在の道とは、同じようになるのでしょう。


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このような杉林の間を縫って行きます。

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場所によっては、草鞋を洗うために使われたといわれる洗い越しが数ヶ所に残っているそうです。

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奥の方にある土留めの石積みは古そうですねぇ。

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この石積みももしかすると、どこかに江戸時代からのものがあるのでは??


などと勝手に想像力は拡がって・・・


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峠が近くなって来ると、道はつづら折りになって急になって行きます。

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平らになったなぁ・・・と思ったら

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始神峠に到着しました。 6:00頃


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先ほどの鈴木牧之の句ではありませんが、一番良い時間に来たのかも知れません。


朝日に照らされて神々しい紀の松島です。


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眼下にR42と紀勢本線が見えて、現在の交通事情がわかります。


しばし峠で休憩をしながら、いにしえの時に思いを馳せます。
真夏ではありますが、早朝ということもあって
登る時には汗をかきましたが、休んでいるうちに引いてしまったようです。


ということで下ることにします。
同じ道を戻るのを極力避けたがる自分としては、当然明治道から下ります。


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峠から20m下りました。ここを右に・・・

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この切り通しのようなところを越えて下って行きます。

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明治道は車輪のあるものを通す為に作られたらしいので、基本的には傾斜が緩やかです。


何処の道を見ても
初期の頃は、橋やトンネルを作る必要のない尾根筋の道から始まるようです。
時代が下るに連れて、人が多く住んでいる谷筋に降りて行っているように感じます。

峠について云えば、初期は傾斜はともかくとしてまっすぐな道から
通行する車両(と云っていいのか)に合わせた傾斜の緩い道、
そして、トンネル・橋梁技術の発展に合わせた、まっすぐな道への変遷をたどっています。

ここ始神峠もそうでしょうし、わかりやすく云えば東海道・・・
特に新幹線が完成し、今度のリニモーターカーの経路に至るまでを見ると
行き着くところまで、行っているのだなぁと思います。
(東京~名古屋間なんて、ほぼ直線ですもんねぇ)


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結構降りて来たのかな・・・


気のせいか、杉林の中がほとんどであった江戸道より
広葉樹林で明るい感じのする明治道の方がクモの巣が多くて歩きずらいです(汗)
夏になって周囲の草が伸びてしまったのが、その一因であると思います。


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立派な石積みだと思っていたら・・・

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このような解説文がありました。

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水力発電の送水管をまたいで・・・

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再び近くなった海を眺めつつ

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降りて来ました。


歩いている分には、自分的熊野古道のイメージに近い江戸道の方が面白かったです。
明治道は距離長すぎ・・・



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R42に戻ってふり返っています。 電柱の奥の山がちょっと低くなったあたりが始神峠だと思います。

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陽も高くなりました。 R42沿いをゆっくり戻って来ました。

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7:00頃 美鈴さんに帰還、なんだかんだで2時間かかってしまいました。

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ホントにこちらでからすみを作っているようです。


さ~て、部屋に戻って朝風呂に入ろう。
by chage_diary | 2013-09-08 21:30 | お出かけ | Comments(0)
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