近畿 2013新春 その2(美山町北集落)
2013年 01月 28日
美山町北集落を散歩してみました。
2013.01.03(木)
ホントはその1の後半に写真を貼ろうかと思っていたのですが・・・
なんだかんだで枚数が多くなってしまったので、その2を作ってみました。
ただ散歩しているだけと云えばそれまでですので、興味の無い方は飛ばしちゃって下さい。
美山町北集落は中世には丹波国弓削荘に江戸時代は篠山藩に属し、
京都と小浜を結ぶ若狭街道(鯖街道)沿いの集落として多く往来の人々を受け入れてきました。
住宅は内陸部と日本海側の両方から影響を受けた独特のもので特に「北山型民家」と呼ばれています。
大きな特徴は丈の高い入母屋造、千木のような交叉させた木(神社建築で見られる)、
外壁は板壁と板戸で構成、土間が狭い、棟木の筋で部屋分けなどが見られます。
美山町北集落は50戸の家屋で集落を形成し、その内38棟が茅葺屋根(4棟は鉄板覆い)の建築で、
1つの集落での茅葺屋根建築の数では白川郷萩町(岐阜県白川村)、大内宿(福島県下郷町)に次ぐ
全国3位を誇ります(残存率は全国一位)。
美山町北集落は平地部を水田や畑で利用し家屋は石垣で造成した傾斜地に建てられた為、
麓から見上げると茅葺屋根が折り重なって見え独特な景観が造りだされています。
美山町北集落内での住宅では寛政8年(1796)が最古ですが江戸時代に建てられものが18戸と非常に多く
当時の山村集落の形態が非常によく残っている大変貴重な存在で
平成5年に周囲の水田と山林を含む集落全体127.5ヘクタールが、
重要伝統的建造物群保存地区として選定されています。
その1と同じ引用ですが・・・
近年、日本国内をいろいろと行き来しているのですが
各地の「古い町並み」的な風景が好きで、あちこちを訪ねています。
上に記されている、白川郷・大内宿にも行っていますし
まだ良く知らない、近畿・中国地方の古い町並みにも興味しんしんです。
今まで行ったところと違い、この美山町北集落には観光地っぽさがあまりありません。
やはり京都と云えば京都市街の寺社を訪ねる人が圧倒的に多いのでしょうか!?
そんな静かな集落を歩いてみます。(10:30)
こちらが集落の入り口です。 今年の正月には「日本で一番有名な郵便ポスト」になったであろうポストが出迎え!?ます。
元旦、年賀状と一緒にこれが届いたお宅も多いかと・・・
これを見た時に思ったのは「先を越された」でした。
たぶん現地に行くと混んでいるのだろうなぁ・・・と思ったのですが。
まったく、そのようなことはありません。
陽の当たらない田んぼは凍てついています。
なんとか昔話に出てきそうな景色です。
地蔵が祭られていました。
三が日の午前中だからでしょうか!?
歩いている人は誰も居ません。
おせち料理でも食べているのでしょうか?・・・などとどうでもいいことを詮索してもしょうがないですね。
いつ降った雪でしょうか!? 畑にはまだ白いものが残っていました。
この辺りはどれくらい雪が降るのか・・・などと思っていたのですが、
その晩に20cmほど積もった雪で、翌日は真っ白な世界になったようです。
ほとんどのお宅が実際に人がお住いになっているようで、空き家とか廃屋はありません。
どんな立派な建物でも、実際に人が生活していないと
なんとなく生活感がなくなってしまうような気がしますが、ここではそういう気配を感じませんでした。
この建物は交流館と書かれていました。
縁側から広がる美山の風景。懐かしい畳や家具の空間。
美山の風景にとけこむ和スイーツや作家作品。
かやぶき交流館は、日常を忘れてゆったりと過ごして頂ける、カフェ&ギャラリー「彩花」としてオープンしております。
カフェスペースでは、さくら・あじさい・よもぎなど、季節をテーマにした和スイーツをお楽しみいただけます。
やはりこのような施設もあるようですね。正月はお休みでしたが・・・
民宿も三軒ほどあるようです。 出来れば泊まってみたかったのですが・・・
大根も雪の中・・・
集落そのものはすごく大きいというものでもないので、
ゆっくり散歩をしたとしても、1時間はかからずに一回り出来てしまうでしょう。
脇目もふらずに歩けば10分でも・・・
そんな感じの大きさです。
ただ見方によっては(一軒一軒ゆっくりと眺める)その奥深さはどんどん拡がっていくと思われます。
自分は幼少の頃意外と田舎に住んでいたものですから、
近所に昔建てた藁葺き屋根の納屋を使っていたお宅がある環境に育っています。
・・・なものですから、どこか懐かしい。
という感覚も胸中にあるのかも知れません。
屋根の日影側に降った雪が残っていました。
鳶でしょうか?
非常に満たされた気持ちになっています。
集落を少し外れたところに神社があるようですので、そちらにも行ってみます。
ここではパンを作っていました。
階段を上ります。
八幡神社という名前のようですね。
階段を上りつつ、集落方面をふり返ります。
村のはずれに知井八幡宮があります。江戸時代初期に造られた、
由緒ある八幡社で、丹波地方独特の造りだそうです。
切妻屋根で、横から見ると、正面の方に庇が長く延びている流造です。
屋根は今は鉄板で覆われていますが、桧皮葺でいたるところに彫刻を施した豪奢な造りの神社です。
なかなか立派な神社でした。参拝者はいませんでしたが・・・ 京都じゃないところにあったらもっと有名だったのかな!?
一応おまいりを済ませてまいりました。
(願うことはいつもひとつ・・・「無事に帰れますように」ですが)
このように舗装路の脇がそのまま土で草が生えているようなところが妙に懐かしいのです。
この電灯もめっきり見なくなりました。
そんなこんなで1時間ほどの散歩を終えて入り口に戻って来ました。(11:25)
その間、他の見学者はゼロ・・・
いいタイミングで回ることが出来たのかも知れません。
はじめに着いた時は何台かのクルマが駐車場に停まっていましたが
立ち去る時には2台しか停まっていませんでした。
美山町北集落・・・今度来られる機会があるとしたら
緑の深い時期にでも来てみたいと思います。
by chage_diary
| 2013-01-28 22:20
| お出かけ
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